Presencing Somatics Trillium Institute Japan - Manual Therapy for Personal Transformation
ディコンプレッション とは

ディコンプレッション(decompression) :身体の、強張っている、あるいは圧がかかっている(compressed)部位を解放する(de)、という意味。
クライエントは、身体の強張りのある部位を楽にしたいと望んでいる。ボディワークの殆どの手技においては、その解放は徐々に圧をかけてその部位を圧倒することで解放をして行く。

バケツ一杯の水を持って丘を登っていくと想像してみよう。そこに友達が通りかかり、ハンドルの一方を友人が持ち、一緒に歩いてくれたとする。友人はバケツの重さ全てを持ってくれるわけではないが、あなたはその人の助けに大変大きな安堵感を得られることになる。ディコンプレッションは、まさにこのことが起こるのである。つまり、強張っている組織を「助ける」ために大変わずかな圧を用いて、すでにその組織がしていることを助けるのである。組織を圧倒することをせずに、である。クライエントは大きな安堵感を得、痛みも生じることなく解放することができる。

ここでのディコンプレッションは、筋肉、関節、健、筋膜等の結合組織がすでにしていること(圧縮・拘縮)をさらに助長(つまりさらに僅かに縮める・寄せる)し、組織が自ら解放することを促す。用いる圧は大変軽いので、組織を痛めることもさらに痛みや不快感を増すこともない、安全かつ効果的な方法である。バケツの重さを助けてもらう時のような安堵感が生まれるので、機械的に圧をかけることで生まれる解放よりもより自然で、これまでには経験がないような心地よさを生み出すものとなる。

「ポジショナル リリース(positional release)」と呼ばれる手技の一分野がディコンプレッションであり、ポジショナル リリースのように身体の位置を固定するためのマッサージ テーブルがなくても、重力を利用し、筋肉などの方向を見極め、(圧をわずかにしかかけていないため)組織の反応を感じ取りつつプラクティショナの手で穏やかに行うことができる。